コペンハーゲンの有名なビジネスカレッジ、Niels Brock(ニールス ブロック)では、建物の主要な共用部分は Øivind Slaatto (ウィヴィン・スラート) の Patera(パテラ)で柔らかく照らされています。この照明器具はフィボナッチ数列を基にしたモダンなデザインで採用されました。
教室に効果的な全体照明を採用することで、一日を通して全般的な健康増進につながり、結果的に集中力と学習を促進します。デンマークの Viborg Cathedral School(ヴィボー大聖堂学校)では、教室を均一したグレアフリーの光で照らす LP Circle(LPサークル) が採用されています。これらの照明器具には DALI 制御システムを装着して、照明を自然光のリズムに追従させることもできます。
教室と同じくらい重要なのは、生徒や教師が日中に休憩できる空間です。大食堂のような共用空間では、照明が快適で居心地の良い環境を作りを担い、ユーザーが日中に一時リラックスできる場所を作り出します。その優れた例が Aarhus School of Architecture(オーフス建築学校)のダイニングホールで、さまざまな白い Louis Poulsen ランプがダイニングテーブルの上に違う高さで吊るされています。
多くの教育機関には、学習や自習用に個人用のデスクやテーブルが置かれた大空間や図書館、読書室があります。川口市立高校ではこうした空間にさまざまな色の AJ Table Lamp (AJ テーブルランプ)を配し、ピンでテーブルに固定しています。これは、極めて良好な下方向への照明が可能なので、コペンハーゲンの王立図書館でも同じ照明器具が使用されています。
キャンパスプロジェクトでは、特に寒くて暗い季節の屋外照明が、屋内環境と同じくらい重要です。Copenhagen University(コペンハーゲン大学)の PH Wall(PHウォール)は、建物の表面、特に入り口周辺を照らし出し、学生、教授、訪問者をこの壮大な建物の中へと招き入れます。