世界中で高い評価を得ている庭園灯「フリント ボラード」をデザインしたデンマーク人デザイナー、クリスチャン・フリント。この度、彼の新しいウォールライト「フリント ウォール」が完成しました。この円形の照明器具は、屋内と屋外の空間に彫刻のような繊細で大胆な光をもたらします。庭園灯のフリント ボラードと同様、金属の塊を曲面状にくり抜いた形状のフリント ウォールは、エレガントなデザインで、明るく穏やかな光を広いエリアに放ちます。
フリント ウォールは、庭園灯フリント ボラードのように、器具上部の開口部に組み込んだ2つのLED素子が発光し、下方を強い直接光で照らします。同時に、円形のフロント部分が光を受け、柔らかい光を前方に反射します。さらに、光の一部は背後にも拡散し、設置された壁面に間接照明の効果を生み、照明器具のシンプルなフォルムも浮かびあがらせます。円いエッジの輪郭が光で際立つのと相まって、半月を思わせる彫刻的美しさです。
このような、複数の光の効果により、繊細な魅力を保ちながらも十分な照度が確保でき、また、暖かく心地良い雰囲気も生まれます。フリント ウォールは、場所や望まれる効果に応じて、どんな高さにも配置することができます。屋内ではエントランス、通路、廊下、階段部分のほか、落ち着いた照明が望まれるスペースに最適です。屋外では、どんな壁にも美しくマッチし、テラス、庭、通路はもちろん、建物自体にも使用できます。また、フリント ウォールとフリント ボラードを組み合わせて照明を計画すれば、統一されたモダンな美しさを生みだすことができます。
クリスチャン・フリントはこう語ります。「光は人間にとってとても大切で、わたしたちの体験を大きく左右するので、照明をデザインする場合は使う場所や望む効果を具体的に考え、正しい光が得られるようにしなければなりません。わたしたち各人の光にたいする好みは違っていても、いったん陽が沈めば、誰もが温かく心地よい雰囲気を好むのではないでしょうか。わたしたちが、まず庭園灯のフリント ボラードで、そして今回のフリント ウォールで究極の目的としたのも、そこでした。グレア(眩しい光)を避け、ほっとするような明かりを生み、見た目に美しいと同時に、多方向に光を向けて広い範囲を照らす光がつくりたかったのです。例えば日食のように、環境のなかで際立ちながらもとても自然であること - それは照明デザインにおいて重要なバランスです。」
わたしたちがつくりたかったは、心地よさを生み、グレアをなくし、目に美しいながらも多方向へ機能的な光を発するウォールライトでした。
クリスチャン・フリントは、ソフトウェア、3Dプリント、金属鋳造の3つの技術を組み合わせ、3サイズのフリント ウォールのプロポーョン、曲面、そして光の理想的バランスを探りました。フリント ウォールを側面から見ると、2つの楕円が重なり合う細長い楕円に見えます。この楕円は、壁との間隔によって、軽く浮遊している印象を与えます。素材は強靭なアルミダイキャストで、ホワイト、アルミ色、コールテン鋼色の3種類を、粉体塗装で仕上げています。
フリントウォールは2018年10月に発売されます。
クリスチャン・フリントについて
コペンハーゲン在住の照明、家具、工業デザイナー、クリスチャン・フリント (1972-) は、斬新で大胆なデザインと人と人との新たなつながりを目指した実験的なアプローチで国際的に高く評価されています。フリントは2002年にオーフス建築大学で建築とデザインの修士号を取得すると、2003年に自身のデザインスタジオを設立しました。その後、2006年にルイスポールセンとのコレボレーションを開始し、フリント220 ペンダント、フリント220 フロアランプ、フリント475 ペンダント、フリント ボラード、LPグランド、フリント ウォールの各製品を発表しています。LEDを採用したデザインの多くには、照明と家具デザインという異なる分野を繋ぎ合わせる彼の才能が顕著に表れています。フリントは、ペンダントとフロアランプのシリーズでBolig Magasinetデザイン賞を、またフリントボラードでデンマークエネルギー省の2014年Elforsk賞を受賞しています。
ルイスポールセンについて
1874年に創業したデンマークの照明器具メーカー、ルイスポールセンは、デザインと光の両方を追求した製品を作り続けています。デザインのすべてのディテールが役割を持っており、すべてのデザインは光に始まり、光に終わります。ルイスポールセンは、住宅、建築、ランドスケープのための、屋内と屋外両方の照明ソリューションを世界中で提供しています。ポール・ヘニングセン、アーネ・ヤコブセン、ヴァーナー・パントン、オイヴィン・スロット、アルフレッド・ホーマン、内山章一、佐藤オオキ、ガムフラテーシといったデザイナーやアーキテクトとの密接なパートナーシップによって、ルイスポールセンは世界の照明のトップ・ブランドのひとつとしての地位を築き、コペンハーゲン、ストックホルム、マイアミ、オスロ、ロサンゼルス、東京、デュッセルドルフにショールームを置き、グローバルな事業を行っています。
詳細はwww.louispoulsen.comをご覧ください。
Press release, August 2018