コペンハーゲンにあるSASロイヤルホテル(現ラディソンコレクションロイヤルホテル) の開業60周年を記念して、ルイスポールセンでは2020年にAJミニテーブルとAJロイヤルのオリジナルモデルの製造を再開いたします。また、アーネ・ヤコブセンの功績を称え、AJ シリーズの全モデルがステンレススティールで再リリースされます。鏡のように周囲を映しだす素材が、ミニマリストで個性的なフォルムを引き⽴て、室内を明るく照らしま
す。また、2020年限定の特別カラー、オリジナル・グレー、ペール・ローズ、ウルトラ・ブルーの3⾊も登場します。
アーネ・ヤコブセンは1957年にSASロイヤルホテルのためにAJランプをデザインしました。現在このシリーズは、建築家アーネ・ヤコブセンを代表するデザインとして世界中で知られています。AJランプとペンダントのAJ ロイヤルは、ヤコブセンが⼿掛けたSASロイヤルホテルのデザイン・コンセプトの⼀部として誕⽣しました。
AJ ランプはホテル内の複数のロケーションに配置され、銅とステンレススティールの2種が使⽤されていました。当時は「AJ ペンダント」と呼ばれていたAJ ロイヤルの銅タイプは、吹き抜け背後にあるスナックバーのテーブル席や、1階のラウンジ、21階のパノラマラウンジに配置されました。22階建てのSASロイヤルホテルはニューヨークの摩天楼にインスピレーションを受けてデザインされ、コペンハーゲン初の⾼層ビルとして1960年にオープンしました。
現在、AJロイヤルの⾊はホワイトの1タイプで、発表当時と同じ2サイズのペンダントとして販売していますが、2020年にはさらに⼀回り⼩さいサイズと、ブラックタイプも発売します。AJロイヤルの、クラシックで、シャープでグラフィカルなデザインの魅⼒は、現在も少しも失われていません。ダイニングルームやオフィス、ショールームなどを完璧な下⽅への光で照らし、シェードが上⽅に拡散する柔らかな光は、空間に穏やかな雰囲気をつくります。省エネルギーのLEDを組み込んだ新しいペンダントは、3サイズすべてにディフューザー(光を拡散するカバー)を搭載し、さらにスムーズで100%グレア・フリーの光を⽣みだします。そして、ミニヴァージョンとして再⽣産するAJミニテーブルは、既存のAJカラーヴァリエーションに加え、当時のオリジナルであったステンレススティールの他、2020年の限定カラーであるオリジナル・グレー、ペール・ローズ、ウルトラ・ブルーでもリリースします。
AJミニテーブルは、卓上はもちろん、住宅の窓辺やベッドサイドで特に活躍し、幅広いテイストのインテリアと組み合わせが楽しめます。
AJファミリー
AJ ロイヤル(新⾊ブラック、新サイズφ250、全サイズLED組込式)
テーブルランプに⼩ぶりな「AJ ミニテーブル」が加わりました.
AJ ミニテーブル/AJ テーブル/AJ フロア/AJ ウォール
アーネ・ヤコブセンについて
アーネ・ヤコブセンはコペンハーゲンで生まれ育ちました。1927年にデンマーク王立芸術アカデミーをアーキテクトとして卒業し、2年間コペンハーゲン市のシティー・アーキテクトとして仕事をした後、自身の設計事務所を開設しました。アーネ・ヤコブセンは、デンマーク建築のモダニストとして世界的に有名で、デンマーク、ドイツ、英国に数多く建物を残しています。
最も知られた建築として、デンマーク国立銀行(1971年)、SASロイヤルホテル(1960年)、オックスフォードのセント・キャサリンズ・カレッジ(1963年)などが挙げられます。また、アメリカ建築界に強いインパクトを残せなかったのは、飛行機にたいする彼の恐怖心のせいだとも言われています。
アーネ・ヤコブセンはアーキテクトとしての強い決定力を行使し、建物自体のみならず、ディテールの大部分のデザインに彼の意思を貫きとおしました。長年にわたり、彼は自らの建築プロジェクトのための照明器具、家具、カトラリー、ドア・ハンドル、バスルーム金物、ファブリック、そして壁紙パターンにいたるすべてを手がけました。アーネ・ヤコブセンがデザインしたチェアの中では、「エッグチェア」や「スワンチェア」が最も有名です。
デンマーク内外で栄誉ある賞をいくつも受賞し、王立芸術アカデミーで11年間教授を務めたヤコブセンがデンマーク建築界全体に与えた影響ははかり知れず、彼のもとからは次世代のアーキテクトが次々と巣立ち、それぞれが独自の合理的かつミニマリスティックな建築手法を発展させています。